【vol.2】エルゴのセッティング
前回は、エルゴとは?エルゴのメリットについて、ご紹介をしました。
https://canoehome.or.jp/content/2915
実際にエルゴを使用する際にきちんとセッティングをすることが非常に重要です。
カヌーやパドルも、自分の身体にあったものを使用/ 身体に合うようにセッティングをすることが大切なように、エルゴのセッティングも事前に確認をしましょう。
エルゴの場合、
・エルゴ本体の機能をきちんと活かすセッティング
・選手個人に合わせたセッティング
という2点があり、2点目については、水上での艇やパドルのセッティングと、基本的には同じですので、こちらも併せてご覧ください。
◆カヤックのセッティング
◆カナディアンのセッティング
◆パドルのセッティング
主にエルゴ本体の機能をきちんと活かすセッティングに関して、ここから説明をしていきます。
基本的には、部品がしっかり揃っているか・壊れていないか等をトレーニング前に確認することと、キャリブレーションの設定を行うことが重要です。
①部品がしっかり揃っているか・壊れていないか
・ロープが緩んでいない/ 切れそうになっていない
・ネジが外れかけていないか
②キャリブレーションの設定
・キャリブレーションとは
「キャリブレーション」とは、測定器で仕様通りの計測ができるように校正・調整を行うことです。デジタルのキッチンスケールを使うときに、水平な場所において0gになるように一度ボタンを押して設定しますよね。それと同じで、エルゴも練習開始前に測定する数値が正しいものになるように、毎回機器を立ち上げたときに調整をする必要があります。これをキャリブレーションと言います。
・キャリブレーションの設定
たとえば、ダンスプリントのエルゴの場合、CALIBRATIONもしくはRESISTANCE TEST設定の項目を選び、数パドル軽く漕ぎます。
<最近のモデルの画面>
<古いモデルの画面>
するとたとえば29などとある一定の数値が出てきます。
この数値は、パドルを漕いだ時の「重さ」にあたるので、基本的には水上で漕ぐときと同じ重さになるような感覚に設定します。
軽いと感じた場合は、ファンの横にあるバーをずらして少し重くするなど調整します。この数値を毎回同じ数値に設定することで、そのあとに出てくるタイムやワット数がきちんと測定されます。
ある練習でキャリブレーションを22に設定し、次の日の練習をするときにその設定のまま漕いでみたらキャリブレーションが24になっている、といったことがあると思います。
その日の気温や湿度で機器に若干の変化が生じるためです。
キャリブレーションを設定することは、正しい練習のためにとても重要です。
・小学生などのパワーが少ない選手の設定
小学生などにとっては、バーを一番軽いところに設定しても、まだまだ漕いだ感覚が重く感じられる場合があると思います。
そのような場合は、エルゴのファンの周りにベルトや養生テープを巻くと、空気抵抗をさらに下げることができ、より軽く漕ぐことができるので是非取り入れてみて下さい。
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