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カヌースプリントは、数多くの種目があり、オリンピック種目にも選ばれています。一定区画内(200m、500m、1000m)で、 1人乗りから4人乗りまでの艇に座乗し、一斉に複数の艇がスタートし、着順を競う競技です。日本ではいまだマイナー競技と言われていますが、海外では現在、盛んに行われています。リレーや5,000m、長距離などもあります
記録として残っている最初の競技大会は、1869年にイギリスで開催された大会です。しばしの時を経て、1936年のベルリンオリンピックからオリンピック種目になっています。そのような潮流を受け、19世紀後半には、徐々に世界的にも広まっていきました。現在、ハンガリーがカヌースプリント強豪国のひとつで、これまでに194もの世界一タイトルを飾っており、これは2位のドイツの約2倍にも匹敵します(109)。長年にわたり、ハンガリーとドイツが強豪国でしたが、2015年の世界選手権で、ベラルーシが金メダルを獲り、これは21世紀に入ってハンガリーとドイツを破った初めての記録でした。主に大陸の河川が流れ、日常にカヌーやボートが溶け込んでいるヨーロッパ諸国において、とくに盛んな種目です。
「Ready set go!」の合図で一斉にスタートし、ゴールめがけて駆け抜けます。時には0.01秒を争う熱戦が繰り広げられます。鍛え抜かれた全身の筋肉を使い、最速を目指して戦う姿にほれてしまうかも?!
カヌースラロームもカヌースプリント同様、オリンピック競技です。競技としては最長300 mの、一定コースに設置された、複数のゲートを通過していくものです。勝敗は、スタート地点からゴールまでかかった最速タイムを競い、順位が決定します。ゲートとしてはアップゲート(下流から上流に向かう)とダウンゲート(上流から下流に向かう)が存在し、スキー競技と同様に1艇ずつスタートします。
1933年にスイスで、スキー回転の代替として生まれたところに起源があります。この時は、静水で競技を実施していました。1949年にスイスで世界選手権が初めて開催され、1972年のミュンヘンオリンピックでオリンピック種目となりました。20年のブランクののち、1992年から毎回正式採用されています。オリンピックについては、スロバキアが最も金メダリストを多く輩出しています。また、フランスやチェコなども強豪国です。
2016年のオリンピックでは、アジア人初となる銅メダルを獲得した羽根田卓也さんがおこなっているのがこちらの競技。急流の川やコース内で戦います。日本では、青森、岩手、福島、富山、岡山、山口、岐阜でジャパンカップが開催されており、やるほうだけでなく見ていても爽快感が溢れる競技です!
カヌーワイルドウォーターはその名の通り、見ている人にとっては迫力満点。乗船するカヌーはデッキ付きであり、シングル・パドルを左右に動かして漕いでいきます。競技は流れの激しい河川を一気に下っていもので、障害物となる川の岩や、流れ自体を読んでいく感が求められます。勝敗としては所要時間を競う種目。見た目はカヤックと似ているものの、膝を折り曲げて、正座し、腰を中空に浮かせて座ります。
カヌーワイルドウォーターのうちのひとつ、「スプリント」は短距離種目です。競技の距離としては、 300mから600mの間で、その場その場で変化をもたせています。短い距離だからこそ、技術や経験がものをいいます。
カヌーワイルドウォーターのもう一方、「クラシック」は長距離種目のカヌー競技です。クラシックは、短距離のスプリントと違い技術以外にも、“持久面”が求められます。そのため、精神的な強さも、同時に必要となってくるのです。
1959年にフランスで、初めての世界選手権が開催されました。長らくクラシック種目のみでしたが、2011年の世界選手権にスプリント種目が初めて開催されて以来、スプリントは毎年、クラシックは隔年の開催という形になっています。フランスが男子カナディアンスプリントに特に強く、過去10回のうち9回優勝しています。
日本では、シングル種目の活動が主流となっているワイルドウォーター。一度急流を下ると、船を担いで徒歩か、車に艇を載せて、上流にまた戻ります。激流を下りぬけるスリルがたまらないんです!
カヌーポロは、水上で行うスポーツで、ハンドボールとバスケットボールを混成させたようなものです。水上コート内では、選手5人が、それぞれ一丸となってチーム(1チームは8名で構成されるがコート内には5人がプレイ)を組んで勝利を目指します。ポロはそもそも、馬に乗って行う馬上競技でボールを打ち合ったり、敵ゴールへボールを入れる事を競うものなのですが、カヌーポロの場合、ボールは水球を使用します。コート以外にも湖や川、海などでも競技をすることが出来ます。
カヌーポロの初期の形態となるスポーツが、19世紀の後半ごろにはアメリカで行われていました。1971年にイングランドで初めての国内選手権が開催されましたが、国際ルールが整備されはじめたのは1986年。1987年のスプリント世界選手権で初めてデモ競技として実施され、1994年にカヌーポロの世界選手権が初めて開催されました。オーストラリア、オランダ、ドイツ、イギリスなどが強豪国として名を馳せています。
カヌーに乗ったまま、ボールを奪い合っていくので、まさに水上の格闘技と言っていいほどあたりが強い種目です。日本代表チームは、2018年のアジア大会での優勝や2018年の世界選手権得点王輩出するなど、さらなる盛り上がりの機運に燃えています!
ドラゴンカヌーとは、歴史が古く、世界規模で選手権などの大会が各地で開催されています。漕ぎ手としては20名。そして1名の舵取りがいます。彼らが協力することで、全長・全幅は長く広い、ドラゴンカヌーを漕ぎ、1名の太鼓手が音頭をとります。つまり合計22名の規模で、一着を狙う団体競技なのです。ドラゴンカヌー乗り手・漕ぎ手が一心同体となり、ひとつのゴールに向かう姿は、まさに“壮観”の一言だと言えるでしょう。
ドラゴンカヌーは、中国をはじめとして、古くから東南アジアを中心に行われた競技形態です。とはいえ、ドラゴンカヌーよりも歴史的に古い、ドラゴンボートともなると、始まりは古代中国。ドラゴンボートは、「世界最古の手漕ぎ舟競漕」とも呼ばれています。
ドラゴンボートは、中国において2000年以上さかのぼる歴史をもつ競技です。その起源には諸説があるようですが、入水自殺をした屈原という政治家の命日(旧暦の5月5日)に、彼をまつるレースを開催しはじめたという説が有力視されています。そこから派生して、豊穣を祈願することにもつながりました。現代のドラゴンボート競技は、1976年に香港で国際レースが開催されたところからスポーツとしての歩みを始めました。日本でも、中国から伝来したものが発展した来たものがいくつかあります。長崎のペーロンや沖縄のハーリーがこれにあたります。そういった歴史から、沖縄県、長崎県、兵庫県の相生などが日本では古くから盛んとなっています。
1つの艇に、多くの人が乗り込んで力と心をあわせるドラゴンボート。アジアや北米で盛んなこともあり、海外駐在期間にドラゴンボートを経験して、日本のチームで活動を続ける社会人パドラーが多くいます。ドラゴンボート競技者の多くが、こうした多様な出会いがあることが、この競技に取り組む醍醐味だと話します。
カヌーフリースタイルは通称、『水上のロディオ』とも呼ばれています。(ロデオとは牛や馬を使用した伝統スポーツ)とめどなく流れる水と、有機的に共生し、パドリングや、柔軟に全身をコントロールしてみせる立体的な動きは凄まじく、競技に参加していないギャラリーさえも、思わず手に汗握ってしまう迫力ある競技です。突然の激しい流れ、川床の落差など、上下左右する動きに翻弄されてしまう、経験の浅い人が乗るとひっくり返ってしまう恐れもありますが、何度も経験を積むことで、まるで水の流れそのものを操る魔術師のように錯覚してしまうのではないでしょうか。
1980年代にウェイクボードやスノーボードなどのエクストリームスポーツが人気になってくるのに合わせて、フリースタイルカヌーも徐々に人気を獲得してきました。1990年代に入り、競技的な側面が整備され、2006年に国際カヌー連盟の正式種目として参入し、初の国際大会やワールドカップなどが始まっています。
ウェーブと呼ばれる水上のポイントで技を繰り広げ、得点を競います。水上で自在にカヌーを操る独特の浮遊感は、この種目の醍醐味です!
SUP(Stand-Up Paddleboarding)は、水上で行われるスポーツで、長く幅の広いボードの上に立ち、パドルを使って漕ぎます。このスポーツは、波乗りや湖や川などの静水でも楽しむことができ、バランス感覚やコア力を鍛えるのに最適です。また、国際カヌー連盟(ICF)などの競技団体によって主催されるレースや競技種目もあり、長距離レースやスプリントレースなどの様々な形式があります。
諸説ありますが、1960年代ごろにハワイで発祥したと言われています。2000年代に世界的に爆発的人気を博し、現在日本でも初心者から競技者まで様々な方が取り組んでいます。
SUPは初心者から上級者まで幅広いレベルの人々に人気があり、リラックスしたクルーズから波乗りやヨガなどの様々な活動まで楽しむことができます。
ここまでカヌーは、“競技”といった面でご紹介してきましたが、もちろん、カヌーはレクリエーション(例えばキャンプ、ツーリング、釣り、渓流くだりなど)として長く愛好されています。初心者の方でも気軽にレジャー感覚として始められるスポーツなのです。カヌーの魅力は、何と言っても自然と一体化できる感覚。その中で自由にカヌー艇を操ることができたら、カヌーが病みつきになってしまうかもしれません。
パラカヌーは障害者を対象とした、本格的なカヌー競技。なんと、パラカヌーはリオ2016パラリンピックから正式種目として採用された競技なんです。もちろん2020年東京パラリンピックは正式種目に選ばれているので、ぜひみなさんも代表選手を目指しいる日本選手を応援をしてくださいね。
2009年、アメリカで開催されたカヌースプリントの世界選手権の際に、エキシビジョンとして実施されたのが、始まりでした。2016年のリオオリンピックで正式種目として採用されて以来、盛り上がりを見せています。これまででは、イギリスとブラジルが強豪国です。2018年にスウェーデンのストックホルムで開催されたパラカヌー世界会議の開催や、2020年の東京オリンピックでは、にヴァーが種目追加されるなど、さらなるパラカヌーの盛り上がりが期待されます。
他競技から転向した選手など、全国で約20人の選手が活動しています。今後は、障害のクラス分けの多様化や、スプリント以外の種目に取り組む可能性も目指して、パラカヌー協会を中心に前進しています!