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カヌー指導者の皆さんに聞きました!vol.7 新美伸介先生&長澤彰裕先生

(※取材は2月に実施したものです)

 

「今となっては、カヌー部は私にとって居場所になっていますね。」

そうおっしゃっていた、名鉄学園杜若(とじゃく)高等学校カヌー部の顧問、新美伸介先生。

愛知県豊田市に位置する杜若高校。学校から岡崎カヌー練習場は14㎞ほど離れており、選手の皆さんはスクールバスでやってきては、練習に励んでいます。中には、自転車で通う猛者もいるとか。

岡崎カヌー練習場は、1994年開催のわかしゃち国体をきっかけに整備が進み、県内の選手育成とともに発展しています。現在は、杜若高校、新香山中学校、岡崎カヌークラブの3つのチームが練習を行っています。そんな土壌もあり、杜若高校の生徒の多くは、中学生時代からカヌーを経験した選手が多く在籍しています。

 

一方、現在杜若高校を指導する顧問の先生は、新美先生、長澤先生、安藤先生、3人ともカヌーは未経験。指導教科は3人とも(たまたま)英語科です。

カヌー部指導の今までとこれからをお聞きしました。

なお、新美先生は教頭先生になられたということで、現場についてのお話を長澤彰裕先生からも併せてお聞きしています。

 

新美先生

「はじめというと、杜若高校で教員をしていて、前任の刀根公和先生がご退職されるのを受け、管理職からカヌー部顧問を打診されたことですね。既にご退職されていた本田泉先生には以前校務等でお世話になったご縁もあって引き受けましたが、正直なところ嫌々でした。当時、学校側は顧問にとって負担大のカヌー部は、廃部にしたかったのだと思います。県外からスカウトされてきた選手が3年生に上がるタイミングでしたから、彼の卒業後は徐々に部を縮小して、ゆくゆくは廃部に追い込むシナリオを練ったのでしょう。さすがに『えっ、それをオレにやらせるの?』と耳を疑いましたね。」

しかしその年には、皮肉にも新入部員が10人近く入部して、シナリオは覆りました。はじめのうちは面倒でしかなかった指導も、いろんなチーム指導者や杜若OBらとの関わりが多くなるにつれ、カヌーの魅力に気づき始めてきたそうです。そして、新美先生が顧問になって5年ほどたったとき、長澤先生が顧問として加わります。

 

長澤先生

「私が新任だったころ、カヌー部員のS君から『一回カヌーに乗りに来てよ!』と何度も誘いを受けていました。ですが、学校からカヌーの練習場はかなり離れているし、とても腰が重かったんです。ついに根負けして一度だけ練習場に足を運んだんですよね。そうしたら次の年には顧問に命じられていました。」

こうして長澤先生が顧問になったのが今から8年前。同時期に、印象的だった出来事があると新美先生が教えてくれました。

新美先生

「大会会場で、選手がトイレに行ったとき、たまたまこんな会話を耳にしたそうです。

『どうしよう、次のレース杜若の選手がおるわ。上がれるかな…』

『大丈夫だよ。いま杜若はそんなに強くないから、勝てるよ。』

それを聞いて、選手は悔しくて仕方がなかったそうですよ、とカヌークラブのコーチに伝えられて、いい加減な指導をしてきた自分が恥ずかしくなりました。もっと選手が強くなりたいという声に応えていかなければと思うようになりました。」

 

この時期をきっかけに、より本格的にカヌー部への指導を進めていくようになりました。長澤先生と2人体制で、また昨年新任の安藤先生を迎え、3人体制となり活動を行っています。毎日の練習は火曜~金曜に3時間程度、土日は午前午後でそれぞれ3時間ずつの練習を行っています(※行事によって変動)。主に、長澤先生がメニュー作成や現場指導の中心になっています。

 

 

 

新美先生

「私はカヌー経験がないので、選手がスタートラインにたつときの気持ちもわからないし、変に出しゃばらないよう心掛けているつもりです。特に水上でのことは、選手に任せている部分が多いです。新香山中学校から杜若に進学する選手が多い(経験者が多い)環境に胡坐をかいているだけかもしれませんが…。ど素人の私ができることは、選手が気持ちよく練習でき、居場所になれるそういう環境を整えることくらいしかないと思うんです。顧問になって以来、ここから巣立っていった子たちのことを考えると、心から廃部にならなくてよかったと思いますね。顧問の仕事と学校の仕事、高体連の仕事などが重なり忙しい時期もありましたが、私自身もいい経験をたくさんさせてもらって、今となっては自分にとってもここが居場所かなと感じるようになっています。」

 

長澤先生

「新美先生は、いわば最終砦、お父さんみたいなイメージです。その分自分の役割はお母さんのように細かく世話を焼くことです。

私がスポーツをやってきた経験がないから、選手の言動に戸惑うことも最初はありました。ですが、ここが選手にとって第2の家庭といいますか、居場所になるように、新美先生と安藤先生と、阿吽の呼吸でこれからも作っていきたいと思います。」

 

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