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    カヌー指導者の皆さんに聞きました!vol.2 橋本佳久先生

    「恩師の木村文浩先生の姿にあこがれて、指導者になりました。」
    そう話してくださったのは、山形県西川中学校カヌー部の顧問の橋本佳久先生。

    昨年夏に、山形県の取材を行った際には、指導の様子を見学させていただきました。

     

    山形県 取材(寒河江エリア)

     

    物腰が柔らかな橋本先生は、選手からも「言っていることが正しいと思うので信頼できる」との声が聞こえます。

     

     

    「橋本先生が指導者になった経緯を教えてください。」

    「私は、中学1年生の時からカヌーを始めました。その時カヌーを教えてもらっていたのが、木村文浩先生。当時通っていた寒河江市立陵南中学校にはカヌー部がなかったのですが、木村先生に誘われて、中学1年生の冬からカヌーを始めました。

    始めたばかりのころ、プールでスプリント艇に乗る練習をしているとたくさん落ちてしまうわけです。そんな自分を見たひとのなかから『こだなも強化選手か?』という声が聞こえてきて、それがすごく悔しかったのを覚えています。カヌーに熱中して、高校・大学、そして山形に戻ってくるまで恩師の背中を追っていたような形になりましたね。」

     

    周りの皆さんからの、山形に指導者として帰ってくることへの期待をひしひしと感じていたそうです。
    そして、山形に帰ってきて、河北(かほく)中学校にカヌー部を創設して9年、西川中学校に移って12年指導者をして今に至るとのことです。ちなみに橋本先生の一番最初の代の教え子が、現在谷地(やち)高校のカヌー部顧問の、芦野先生だそうです。
    昨年の山形県取材の通り、県内の中学校と高校は密に連携をとって活動をしているのは、こうしたつながりが脈々と続いているからなのでしょうね。

     

    「現在の指導ターゲットレベルや一週間のスケジュールを教えてください」

    「現在は、中学生の指導ですが、全国大会のトップ層を目指して、また世界の同世代の子たちと戦えるようなレベルを目指して指導をしています。また中学生はまだ基礎の段階なので、高校生になってからのことも意識しています。そのため、礼儀や時間を守るなど、生活面で自己管理のできる選手になってほしいなとも思っています。一週間は、日曜日と月曜日がオフ。平日は2時間、休日は3時間という限られた時間の中トレーニングを行っています。冬場は乗艇ができないので、20~30分のラン、筋トレ、サーキットなどを中心に練習をしています。」

     

    「楽しい瞬間や指導で大切にしていることはどんな時ですか?」

    「高校生は、高校総体や国体など華々しいなとも思いますが、中学生については、特に変化の大きい時期なので、良いのかはわからないのですが、自分の声掛けで選手の変化が見られた時はうれしいなと思います。選手を速くしたいというよりは、選手たちが速くなりたいというから、そのお手伝いをしている感覚です。チーム目標も選手たちの中で話し合って決めます。今後のカヌーは、カヌーに携わってよかったなと思ってもらえるような魅力的なスポーツにしていきたいですね。」

     

    部活動を取り巻く環境が日々変化していくその中で、やり方を工夫しながら練習や指導をしていらっしゃる様子でした。今後は高校とも連携してクラブチーム化していくことも視野に、県内は動いているともおっしゃっていました。
    今後のようすも、目が離せません!

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