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東京オリンピックカヌースラローム競技日本代表選手最終選考会兼第42回NHK杯国際カヌースラローム競技大会【3日目】

3日間かけて江戸川区の葛西臨海公園カヌースラロームセンターで行われていた大会が終了しました。
そして、この大会をもって、カヌースラローム競技の2020東京オリンピック日本代表の選手が内定しました。

各種目1枠の出場をかけて、3人の選手がこれまでワールドカップや世界選手権を戦ってきていました。
代表に内定した選手を含め、計12名の日本代表選手のレース後のコメントを掲載いたします。

※大会のすべての結果は、下記からご覧いただけます。

https://seikosportslink.com/canoe/2019/events.php?discipline=02

※今回の大会は、日本代表選手の選考があるため、準決勝から決勝に進めなかった日本人選手は決勝レースの前にフォアランという形で漕いでいます。

◆男子カヤック◆

足立和也選手(準決勝:3位 87.54pt、決勝:4位 88.33pt)
「日本で開催のオリンピックに出場できるのは、本当にうれしいです。夢に向かって支えてくれている家族、コーチ、スポンサー全ての方にありがとうと伝えたいです。優勝して内定が一番いい形だと思っていましたが、届かずだったので、また一歩一歩、来年に向けて表彰台を争えるように練習を積み重ねていきます。羽根田選手から、4位と3位は天地の差だよとよく言われるので、また1つ2つ3つと上がっていけるように頑張ります。」

 

 

 

矢澤一輝選手 (準決勝:19位 106.00pt、決勝フォアラン:97.90pt)
「今大会で、自分の今持っているものをしっかり出すことを考えて漕ぎました。準決勝では予定外の失敗があり、大きなタイムロスでした。やはり東京オリンピックの選考はなかなか甘くないなと感じました。4年間の総括として、西目屋の職員としてやってきて、準備段階ではしっかりできていたし、周りの協力も大きかったです。最終予選で自分の思い通りに漕ぎ切れなかったことは、この4年間で一番の失敗でした。今後については、まだあまり考えていませんが、このまま西目屋村の村民として西目屋村のため、カヌーのためにこれからの人生を生きていきます。」

 

 

 

 

金谷徹選手(準決勝:17位 93.60pt、決勝フォアラン:94.35pt)
「今日は漕ぎとしてはよかったです。最後ミスはありましたが、昨日お話ししたみたいにみんなに見せられる漕ぎはできたので、レースとしてはよかったです。これで選手生活はおしまいと考えています。今後については、カヌーに携わるかどうかもまだ半々です。考える時間もあるし、まだ何も未定ですが、不安でもないし、楽しみ!とかでもないけれど、第二の人生だなという感じです。」

 

 

 

◆男子カナディアン◆

羽根田卓也選手(準決勝:4位 94.23pt、決勝:3位 93.90pt)

「今回の大会は、自分の夢である東京オリンピック出場を決めることができ、大きなステップになりました。
そう思うとともに、より一層しっかり取り組まないといけないと感じます。前回のオリンピックを踏まえ、東京オリンピックでは皆さんからはメダルを期待されると思うし、求められることに応えることが自分の仕事だと思っています。世界で一番の人工カヌーコースが東京にでき、今回のレースも皆さんにいい姿を見せられて良かったと思います。たくさんの方の応援がエネルギーになりました。本番もより多くの応援を、力に変えていきたいです。
世界的にみても、特に競争が激しくなっていると感じます。現状維持は後退というつもりで3年間取り組んできました。オリンピックを当たり前と思わず、一つの油断もせずに取り組んできたのが今回の結果につながったかなと思います。」

 

 

 

佐々木将汰選手(準決勝:17位 103.41pt、決勝フォアラン:102.33pt)
「決勝のフォアランは、3日間で一番いいランができました。思いっきり、思うまま漕げました。レース直後は楽しくカヌーができたなという気持ちがいっぱいでした。新しくできたこのコースで初めての公式戦となるNHK杯という舞台で漕げたことを感謝しています。羽根田卓也選手の次は自分だという自覚を持っているので、1年1年差を埋めて世界に戦っていく選手になっていきたいです。羽根田さんは自分のことを今はライバルと思っていないかもしれませんが、来年最初の試合では驚かせられるようになりたいです。
また、秋田県カヌー界を代表して佐藤彩乃選手が東京オリンピック代表となることについて、県民としても、カヌーをやっている仲間としてもうれしく感じます。」

 

 

 

谷口和也選手(準決勝:21位 111.76pt、決勝フォアラン:105.67pt)
「準決勝がペナルティが多かったので、攻めるしかないと思い、決勝フォアランは攻めました。社会人として仕事と両立してカヌーをやらせてもらっていて、社会人として自分と一緒にやっているひとと一緒にオリンピックにチャレンジできてよかったです。その中で、これだけで終わりにできないなという思いがあるので、他の人にも自分の経験をシェアしてカヌー界のレベル向上に協力したいなという気持ちになりました。」

 

 

 

◆女子カヤック◆

矢澤亜季選手(準決勝:8位 103.02pt、決勝:9位 151.16pt)
「カヤックでは初めて国際大会で決勝に残ることができたので、決勝はここまで来たらやるしかないと頑張りました。50ポイントをとられるペナルティはありましたが、レース内容としては最後まで攻めていけたので悔いはないです。あまりオリンピックというのを考えないように今の目の前にある試合を一つ一つやっていこうという気持ちでやってきましたが、東京オリンピック代表の内定について、今は本当にほっとしています。
NHK杯で優勝する目標は達成できませんでしたが、いいイメージはもてたので、練習してオリンピックを迎えるだけです。また、今回のレースではトップ選手との差が縮まったかなと感じるレースができたので、自信をもって東京オリンピックを迎えたいです。オリンピックでは、自分の目標であるメダル獲得をしたいと思っているので練習を積み重ねて、攻めて、メダルを勝ち取りたいです。」

 

 

 

 

竹下百合子選手(準決勝:13位 111.56pt、決勝フォアラン:108.66pt)
「今回このレースをやり切ったという思いがあるので、悔しいですが後悔はありません。会場には、私がカヌーを始めたころから応援してくれているような人も来てくれていて、その人たちにいいパフォーマンスを見せたいという思いで、今できることをやりきれました。本来、オリンピック本番の会場で応援してもらいたかったというのは叶いませんでしたが、ここまでこんなに応援してもらえて幸せな競技人生でした。
この選考シーズンは、長いようでここまであっという間でした。競技人生でいろいろなことがありましたが、本当にここまで続けてきて心の底から良かったと思います。コースと観客席が近かったのでそれが本当に背中を押してくれました。最後はカヌーそのものを本当に好きになれたので本当に良かったと思います。幸せでした。」

 

 

 

 

伊藤由佳選手(準決勝:15位 115.35pt、決勝フォアラン:158.87pt)
「やっぱり選考としては、おおよそ決まっていた部分はありましたが、終わってみると悔しい気持ちもあります。
このレースは、たくさん応援してくれている人が見に来てくれていたので、良いパフォーマンスをしたいなとすごく思っていました。自分の漕ぎで感謝の気持ちを伝えたらなと思っていました。観客席とコースも近すぎると思うくらい近くて、応援の声はめちゃくちゃ聞こえました。ミスをしても、いけいけ!と聞こえると諦められないな!という気持ちになり最後まで漕げました。初めての人工コース、初の公式レースは不思議な感覚で、いい機会を与えてもらって感謝しています。
今後の活動は全く未定、ノープラン。わからないです、まだ全然。ゆっくり考えます。」

 

 

 

◆女子カナディアン◆

佐藤彩乃選手(準決勝:12位 135.87pt、決勝フォアラン:141.78pt)
「まずいつもサポートしてくれている方々、大会運営関係者の方々、各地からのたくさんの応援にありがとうございますと伝えたいです。東京オリンピック代表が自分だということを、嬉しく思います。今回のレースは緊張した部分もあり、自分としては納得いかないことが多いです。オリンピックでは、悔しい気持ちがないように、楽しかったと言えるように頑張ります。今回見つけた課題を克服していき、東京オリンピックまで1日1日大事にレベルアップできるように頑張りたいです。」

 

 

 

八木愛莉選手(準決勝:8位 125.39pt、決勝:9位 178.71pt)
「準決勝ではベストを尽くせました。また、決勝でもベストを出せたと思いましたが50ポイントのペナルティをとられて悔しい結果となってしまいました。4年間、すべてをささげてきましたが、また1から作り上げていきたいと思います。東京オリンピックをかけた選考会を戦う一人のメンバーとして戦えたのを誇りに思いますし、選考されるメンバーには全力を尽くしてほしいと思っています。また、4年後に向けて1から挑戦していきたいです。」

 

 

 

三島廉選手(準決勝:11位 132.80pt、決勝フォアラン:138.00pt)
「今回NHK杯が始まる前に他の選手とだいぶポイント差がついていて、けっこう厳しい状態でのレースでした。
やってやろうという気持ちはありましたが、世界選手権前に痛めた右肩もあり、これが実力なのかなという感じです。あまり思うように練習で漕げていなかった中で、予選の1本目はいい方向にもっていけたという意味で、良いレースでした。決勝のフォアランが終わったときは、とにかく悔しかったです。3月のけががあり、本領発揮ができず自分のいいところが出せなかったことが一番悔しくて、パリに向けてやってやろうという気持ちに、今なっています。」

 

 

選手の皆さん。本当にお疲れさまでした。

改めて、代表に内定された選手の皆さんはおめでとうございます!

 

 

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