一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

長野県 取材(犀川にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.40 長野県】

スプリント   犀川(篠ノ井高校犀峡校)
スラローム   龍門淵公園(大会開催時)、小田切ダム
ワイルド    天竜川(大会開催時)、小田切ダムの上下流域、

★動画はまた今度★(すみません!)

長野県のしなの鉄道篠ノ井駅から山を越えること約20km、標高は約400m、犀川にすぐ直結している信州新町中学校で県協会の武江さんにお会いしました。
お盆休みの真っ只中の暑い日、母校の関東学院大学から譲り受けたという木艇のK2を研磨していらっしゃいました。
一緒にいらっしゃったのは、昔の教え子さんたち。この作業のため、武江さんに呼ばれていらっしゃっていたと言います。
 
こちらの中学校のプール横には、各種スプリント艇と普及艇などが保管されています。
現在、この中学校にはカヌー部がありませんが、自転車ですぐの篠ノ井高校犀峡校のカヌー部の皆さんが活動をしている場所です。

 

犀川は、急峻な地形の合間を流れ、古くから長野県民に寄り添ってきた川です。
こちらの中学校がある近辺の区域は距離も、2000m近くとれ、美しい風景が広がります。
  
長野県では、他県と同様、30年ほど前からスプリント競技を部活で取り組んできました。
そのため、現在県内で唯一カヌー部のある篠ノ井高校の中でも、カヌー部は歴史ある部活となっています。
部員は少ないながらも、武江さんの情熱はまだまだ先を見続けます。

以前は、高校の教員としてカヌー部を長く指導していらっしゃいました。
そして現在は、別の職場にお勤めをしながら、高校生の指導や小学生へのカヌー体験会の実施、またウィンタースポーツの選手へのカヌー体験会の実施などを行っています。

こうしてお盆中に皆さんと艇を磨いていらっしゃるように、今までも様々なDIYをされてきました。
中でも驚いたのが、クロスカントリー用のエルゴマシンを改造し、カヌーで使えるように自作されていたこと。

自分が住んでいる町の標高を伝えあうのが、長野県民あるあるだそうですが、それぐらい山に囲まれ、雪深い冬が訪れる長野県。
東北各県と同じように11月末から3月頃まで乗艇はできないため、冬場は、基本的に室内でのエルゴや筋トレが中心になります。
そこで、自作のエルゴや自作キャッチフォ―スなどを生徒のために作成しました。
艇庫にも、陸上でトレーニングするためのボードがありました。
水上以外の練習を少しでも有意義なものにできるようにという工夫が満載です!

一方で、ウィンタースポーツでのトレーニングを積むこと、あるいは、ウィンタースポーツの選手たちがカヌーに触れて少しでもすそ野が広がることも狙っています。
今年の夏には、近隣高校のアルペンスキー選手や日本代表監督らに対して、カヌー体験会を実施し、好評だったそうです。重心の動かし方や軸の感覚などが似ているのだとか。
クロスカントリ―用のエルゴがカヌーに生かせるのもそのはずですね!ジュニア期に必要な基礎体力が養成できる場になりそうです。
 
さらに、ジュニア育成に関しては、カヌーポロを取り入れていきたいというお考えです。以前、信州新町中学校にカヌーポロ部があり、学校のプールで練習をしていたので、活用をしていきたいそうです。

9年後の長野国体に向け、会場の検討等もまさに動き出しています。
これからも末永い発展を、応援しております!

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