一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

福島県 取材(阿武隈川にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.28 福島県】

スプリント       阿武隈川(安達高校、二本松工業高校、二本松第一中学校、東和中学校、二本松キッズカヌークラブ)
スラローム・ワイルド  阿武隈川(福島県カヌー協会)

 

★Gopro動画はこちら★

福島県、阿武隈川カヌーレーシング競技場に行ってまいりました!
夏休み真っ最中の小学生から高校生までと、親御さん、指導者の皆さん、合わせると30人くらいでしょうか、盆期間にもかかわらず多くの方が集まってくださいました。
 
阿武隈カヌーレーシング競技場は、最寄りの安達駅から車で15分ほど山を奥に進んだところにあります。
高校生の子たちはこの練習場まで、自転車でやってくるというから驚きました。
遠い子は市をまたいで練習に通っているそうです。

福島県のカヌー競技強化が本格化し始めたのは、各地のカヌー競技発展の波と同時期である平成3年ごろからでした。
当時は、今以上に競技人口が多く、部門ごとに練習を分ける必要があるほどだったとか。
競技場に二つ構えてある艇庫の片方には、ジュニアなどが使う普及艇がこれでもかと揃えられており、盛況ぶりがうかがえます。
もう一方の艇庫には、高校生が使用するスプリント艇や筋トレ器具が格納されています。

 
 
今回の小学生たちの練習会は、体験会も兼ねており、普段は体操を行っている子たちがカヌーの体験に来ていたりと、「阿武隈川」=「カヌー」というのが広く認知されていることが感じられました。
平成の始まり頃と比べると、少子化の影響が少なからずあり、選手の数は減ってきています。
それでも、意外と地元の地域より少し遠いところから練習に来ている子が少なからずおり、成長して強豪選手も輩出されています。北京オリンピック出場者もこの地域から輩出しています。
福島県の高校1年生の選手が、インターハイで3位となったのも記憶に新しいですね。

そんな阿武隈川の練習場は、夏季の期間コースが設置されているため、練習環境としてもすぐれています。
1000mの距離も取れるため、様々なメニューのバリエーションが可能です。
また、2000mほど上流に進むと、スラロームやワイルドの練習が行えるため、そういう意味でも全国的に見ても珍しい環境ですね。

この日の高校生の練習は、(500m×3set)×4setでした。
小久保先生たちが、モーターボートで真横や真後ろから檄を飛ばすので、一瞬も油断はできません。
選手自身はしんどいでしょうが、質の高い練習ができる環境ではないでしょうか。

冬になると、ほかの東北の地域と同様にあまりの寒さで漕げなくなってしまうそうです。
しかしそんな中でも、おそらく他の県よりは漕いでいるのだろうなという印象を受けました。
詳細は動画をご覧ください。

 

そして今後の展望を、小久保先生が語ってくださいました。

「少子化などの影響を受け、選手数が減ってきている現状があります。地域では、団体スポーツが合同チームでないと大会に出場するのが難しい場面もあります。そういう意味で1人や2人から大会に出られるカヌーはチャンスでもあります。また、選手数が減ってきたということは、1人1人の選手を見ることにフォーカスできるようになったということでもあります。10年後などを見据えた時に、小学生などの小さいうちからカヌーに親しんでもらい、継続して取り組める環境を整え続けることや、指導者たちも選手の発達段階やレベルに合った指導ができるようになっていく必要があります。そうやって、これからの発展に向けて活動をしていこうと思っています!」

福島県カヌー協会の皆さん、ありがとうございました!

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