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岐阜県 取材(揖斐川にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.23 岐阜県】

スプリント    八百津蘇水峡、長良川
スラローム    揖斐川、中津川市のプール
ワイルド     揖斐川、八百津蘇水峡

★動画はこちら★

岐阜県は、周囲を7つもの県に囲まれ、日本の中心に位置しています。
国土のほとんどや山地山脈地帯であり、木曽三川を要する地域です。
岐阜県カヌー協会の加藤哲平さんにお話を伺いまして、岐阜県を特徴づけるのは「種目をまたいで協会として活動をおこなっているところ」ではないかとおっしゃっていました。ジュニア期にはスラローム選手も、スプリント選手も必ず同じ場所で合同練習を行います。その後、各出身地の環境等を考慮して種目の選択をしていきます。岐阜県内のジュニア選手は1人のコーチに見てもらうのではなく、県内の指導者みんなでジュニア選手の育成を図っています。

岐阜国体の開催や、岐阜インターハイの開催も記憶に新しいですが、各大会を開催するとなると、地元の方達の理解や協力が多く必要となってくることは言うまでもありません。
その中で、加藤さんが県協会の窓口として、また加藤さんのお父さんで県協会の理事長である加藤彰則さんらが中心となって、岐阜県をカヌーの聖地にするため日々尽力されています。

加藤哲平さん自身、スラロームの選手として、また指導者としても活動されています。
日頃のトレーニング拠点として、中津川にある市民プールの利用交渉を度重ねて行い、活動場所として確保されました。
市民プールの営業が終わった、9月から6月頃は平日の夕方から、小学生から高校生までがプールに張りめぐらせたゲートで練習を行います。
   
スラローム競技は、急流の流れを利用し、いかに自分の体や艇をコントロールするかが勝負を分ける肝となります。
そのため、プールのような流れの無い水上では、基本的な艇コントロールやパドルさばきのトレーニングを繰り返します。
当たり前のことながら、フラットな水上でできないことは、流れのある水上ではできないということで、これもまた非常に重要なトレーニングですね。

そして、今回は7月中旬開催の揖斐川カップにお邪魔しました!
今年の猛暑を象徴するかのような、じりじりと照り付ける太陽が眩しい中、大会が開催されました。
3分も日なたに立っていると、クラクラしてくるような暑さです。ここで私は今夏一番の日焼けをしました。はい。
 
こちらの揖斐川特設カヌー競技場は、岐阜国体のスラローム・ワイルドウォーター種目が開催された地です。
片方の岸の一部を人工的に岩などで区切り、コースが確保できるようになっています。とても水がきれいな、美しい会場です。
この日は、豪雨の翌週だったため、少し水量が多い中での大会実施でした。

今回観戦させて頂いた、スラローム競技のルールを簡単に紹介します。
スラロームは、300m前後のコースにゲートがいくつか設営されています。
ゲートの色が緑色なら上流から下流、赤色なら下流から上流に通過しなければならず、ゲート通過の際、ゲートに身体等が触れてしまうと2秒追加、ゲートを通り損ねると50秒追加となります。
大会ごとに設定された本数を漕ぎ、、トータルタイムのポイント数で勝敗を決します。
ゲートを通り損ねると50秒の追加ということで、一瞬流されて不通過となっても、また流れに逆らい戻ってきてゲートを超える姿や、また、あるゲートを通ってから次のゲートを通る際にいかにスムーズに艇を運べるかの個人差などに、ゲーム展開や実力が見える面白さでした。
 
また本大会は、加藤さんと東海地方のカヌー仲間が「カヌースラロームの試合が少ないから、自分たちで開催しよう!」という事で始まり、今は岐阜県のカヌー協会を中心として開催されるローカル大会です。今回で7回目を迎えました。
そこには、関東を中心に各地から普段スラロームやワイルドウォーターに専念する選手たちが集まってきていました。
小さなお子さんがいらっしゃる選手の方のために、主催者テントにはビニールプール託児所も開設されていましたし、水分補給箇所の設置など、皆さんが参加しやすい大会になるような工夫が随所に感じられました!

今後、岐阜県をカヌーの聖地にしていくために、審判育成にも精力的に取り組んでいらっしゃって、大会開催前には審判講習会も開かれていました。
日本の中心から、エネルギーがバンバンと飛び出してきています!
今年の夏はもうすぐ終わってしまいますが、この温度感は上昇しつづけそうです!

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