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沖縄県 取材(沖縄水産高校)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.22 沖縄県】

スプリント 沖縄水産高校(報得川)、小禄高校(国場川)

★Gopro動画はこちら★

日本最南端の県、沖縄県にも行ってまいりました!
沖縄には、7月中旬に訪れたのですが、直前に訪問したのが岐阜県だったため、むしろ涼しく感じる気候でした。

そして、想像を裏切らない青い海!青い空!スコール!(朝から全身びっちゃびちゃ。)
沖縄県では、スプリントを行う高校が2校あります。

もともと、沖縄水産高校のカヌー部が1校で長く活動をしていました。
その歴史は、日本の高校のカヌー部の中でも指折りの歴史の長さです。
一方の、小禄高校は3年ほど前から活動をはじめています。顧問を務める仲村匡祥先生は過去に沖縄水産高校で勤務経験があってその時カヌーと初めて出会い、以後転勤高で沖縄水産高校のライバルになる学校や選手がいたらより良いのではとカヌー部を創設されているということです。

今回は、沖縄水産高校の皆さんの練習にお邪魔しました。学校は那覇空港から車で15分ほどの糸満市にあります。
顧問を務める平良祐喜先生自身、同校の出身です。こちらの高校には、学校の敷地内に寮があり、寮生も少なくありません。
平日は、早朝と午後に練習を行っています。特に毎週最初の早朝練は、学校内の掃除を行っています。
競技だけでなく部として応援してもらえるようにという考えです。(取材の日は、スコールのため中止)
  
乗艇練習は学校から徒歩10分ほど離れた報得川というところで行っています。
すぐに海につながる汽水域のため、干満の差で水位が不十分な時間帯は陸トレをしながら水位上昇を待ちます。
沖縄ということで、青い海でカヌーを漕いでいるのかと思いましたが、両脇に住宅等の日常風景が広がる町中の流域で活動をしています。
それでも、Gopro動画からわかるように、空の青さがとても清々しいですね。
    
また、川岸に艇庫はなく、川横の散歩道にラックを組み、艇を保管しています。
海水交じりの水域での練習後、艇を水洗いすることもできない状態ですが、生徒さんたちは早朝も午後も黙々と練習に取り組みます。

水産高校ということで、マリンスポーツや海洋系の実習も充実しています。
そのためもあり、つい数日前まで乗船実習で数か月間練習から遠ざかっていた選手もいるのだとか。
それでも毎年全国に名をはせる強豪校として選手が輩出されているのはさすがですね。
沖縄水産高校で育ち、ご指導に携わっていらっしゃる平良先生の生徒とのかかわりがフィットしているのでしょうか。
選手を集合させてあれこれ指示をして、練習を管理するというよりは、日々の地道な練習に対して選手が自律的に取り組んでいく様子を見守っているような印象でした。

今夏シーズンのキャプテンであり、チームのエースとしても活躍する宮国選手は、チームについて、
「皆仲が良いことが強みだと思っています」
と語っていました。

また、新たなニュースもあります。
平良先生は、何と6人のお子さんの大黒柱ですが、その長男である息子さんが中学1年生で、沖縄県初の中学生代表として、全中にも参加しました。

最後にもう一つ、沖縄県ならではの事情からくる特徴があります。
先生のご自宅には、庭に別棟で建設されている部屋があります。
私は今回の訪問の際こちらに泊めていただいたのですが、先生曰く、沖縄県は毎回大会に参加していく際、他県から借艇をさせてもらっているので、もし沖縄に来てもらうことがあれば、宿泊を提供できるようにという想いもありつくったそうです。
艇などもできる限りでお貸しいただけるとのこと。
こういう情報も少しずつ広がっていくとよいですよね。

今後とも発展を期待しております!

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