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カヌー指導者の皆さんに聞きました!vol.5 栗英彰先生

「もしかしたらほかに取材を受けていらっしゃる指導者の皆さんと比べたらカヌーが大好き!というタイプではないかもしれないのですが……。」

と遠慮がちながら、アツいお話をしてくださった坂出工業高校の栗英彰先生。

栗先生がカヌーに出会ったのは、高校生のとき。中学校では野球部に所属し、高校生になったら甲子園を目指すつもりでした。

「野球をやる気満々だったのですが、香川県下の強豪校には、父親から進学を許可してもらえませんでした。じゃあ何か別のスポーツを、ということで中学校の先生が、ボートやカヌーを薦めてくれて実際に府中湖にもそれぞれ見に来ました。ただ正直、第一印象としてはあんまり……ピンときませんでしたね。かっこいいと思えなかったんです。ですが、母親が『カヌーいいやん!かっこいい!』と前のめりで。またカヌーであれば、日本代表を目指すこともできると知って、坂出工業高校に進学してカヌー部に入部しました。」

 

冒頭の言葉にあるように、競技熱はそこまで高くなかったといいます。ただ、カヌー部では部員同士の距離が近かったことをよく覚えていて、野球部の先輩たちがとても遠い存在だったのと比べると、カヌー部は居心地が良かったそうです。高校を卒業して就職し、実習助手として坂出工業高校にて働き始めます。ここで、機械科の実習助手をしつながら、カヌー部を指導するようになりました。また、のちに教員免許を取得し現在に至ります。

 

「カヌー部の指導を始めて、やっぱり『カヌーが大好き!』ということはあまりなくて、選手の目標を達成させてやりたいという気持ちで、指導をしていました。その面では、今となってはやりすぎ、といわれるような指導をしていた時期もありました。それが、とある講習会で、『COACH』という単語の語源を学んだとき、目からうろこが落ちたような発見がありました。」

 

 

「監督」と「COACH」の言葉の違いをお話してくださいました。

 

 

 

「COACHの語源は、『馬車』で、COACHは、乗っている人が行きたいところへ連れていってあげるという考えなんです。これだ!と思いましたね。行き先を決めるのは乗っている人。スポーツでいうと、選手が目標を決めて、こうだと思うところに対して、自分がサポートをする。そういう感覚です。

特に私たちがいるのは工業高校なので、卒業後は就職する生徒が多いのです。だから、多くの選手にとっては高校で完結する目標になりますね。もしそれ以上を目指す選手がいれば、それに応じてお互い覚悟をもって臨みます。」

 

工業高校ならではの部活の位置づけや、現在の学校教育に則した活動を行うというのは、栗先生にとって重要なポイントです。普段の練習は、火・金に乗艇練習、水にウェイトトレーニング、木にエルゴ、土日は乗艇とエルゴやウェイトトレーニングを行っています。

 

「練習のポイントは完全休養日という、学校も練習もない休みの日を、年間26日以上設けていることです。あまり難しいことを言ってもしょうがないし、限られた時間や環境の中で、できるだけシンプルなメニューをやる、レースでは思いっきりガス欠になってもいいからやりきる、出しきる、ということを徹底しています。

レースが終わって、目標に対しての成果が出たら、抱きしめて喜び合えるようなのっていいじゃないですか。」

 

カヌーがそんなに大好きというわけではない、という話をしていましたが、とてもアツいハートの先生でした。今後のご活躍も応援しています!

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