一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

羽根田卓也選手 取材

2019年始まりました!今年1発目にご登場いただくのはこの方。

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2018年の暮れに差し掛かった日、羽根田卓也さんにお話をお聞きしました。

2016年のリオオリンピックで、カヌー競技においてアジア人初となる銅メダルを獲得した羽根田さん。言わずと知れたカヌー界のスターです。
リオオリンピック以降、カヌー関係者は「ああ、あのオリンピックでメダルを獲っていた競技だね」と言われることも増えたのではないでしょうか。
そんな羽根田さんに、カヌーに対する想いを語っていただきました。

羽根田さんがカヌーを始めたのは、9歳のとき。それから、世界の第一線で活躍する現在まで22年。
開口一番に、こう訊ねました。
江「カヌーは好きですか?」
羽「好きです。」
即答でした。
羽「カヌーの楽しさは、水上ならではの爽快感。自然の中で行うスポーツってあまりないと思いますけれど、水を切ったり、波に乗ったり、アウトドアの延長のような気持ちよさがあります。」

限られた時間なので、さっそく核心へと迫りました。
江「今までカヌーを辞めたいと思ったり、目標を見失いそうになったことはありますか?」
羽「カヌーを始めた当初は、競技の面白さに気づけていなくて辞めたいなと思うときもよくありました。しかし、中学3年生のときに、ポーランドへの遠征に参加し、世界レベルを見た経験は自分の中では大きかったですね。これを境に、気持ちが変わりました。練習がきついな、というようなことはありましたが、嫌だとか、辞めたいと思ったことはありません。むしろ、気持ちに迷いが生じる人が結構いることを最近知って驚きました。」

カヌーは、国内競技人口が約6,000人。羽根田さんが取り組むカヌースラローム種目は、国内に今まで人工コースがありませんでした(※)。そんな中で長年競技を続けるには、周囲のサポートはもちろんですが、本人のたゆまぬ競技熱や意思が必須です。
言葉数は多くない中で、ご自身の道をまっすぐ進んでいるのが伝わってきました。

この日は、数社の取材が行われていましたが、羽根田さんは、取材場所で練習中の高校生に配慮する声かけを行います。また、インタビュー中にもストレッチをしながらでいいですか、との打診があったり、水分補給や体温管理などについても適宜気を配りながら取材や撮影に臨んでいらっしゃいました。
女性ファンの心を掴む優しく穏やかな雰囲気はそのままに、競技に向けた身体管理がごく自然で、当たり前のものとなっている様子が印象的でした。

そんな羽根田さんにとって、今までの大会の中で印象に残っているのは、やはり、リオオリンピック。
羽「カヌーをやってきた中で、一番の成績で、一番の反響でした。夢って叶うんだなと本当に思いました。そういう経験ができる人はそういないですし、自分はそれが経験できて幸せだなと。富や名声、地位、そういったものに興味がないと言ったらうそになるけれど、一番うれしいのは、やっぱり努力を重ねてきたものが結果として表れることですね。それは、プライスレスな価値だと思っています。」

さて、今回の取材にあたって、カヌーホームのことも事前に知っていたとお聞きし、筆者は歓喜していました。今後のカヌーの発展について、次のようにおっしゃっていました。
羽「カヌーはもっと普及されてもいいですよね。スキーやスノーボードのように、レジャー性があるスポーツだから、その楽しさをもっと知ってもらいたいと思っているし、そのポテンシャルはまだまだもっとあります。そんな風に身近なスポーツにしていきたいです。」

今年は東京オリンピックに向けて、羽根田さんや各スポーツ界の選手たちが一層気を引き締める年となります。東京オリンピック、更にはその先へ向け、カヌーホームは羽根田さん、カヌー界、スポーツ界を応援しています。

※東京オリンピックに向け、現在建設中

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