一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

ワイルドウォーターカヌーってどんな競技?

「カヌー」ときいて、皆さん何を連想するでしょうか。
激流下り、修学旅行でやったあれ、それとも相武紗季さんがでていたドラマのあれ……?(※1)

カヌーっていうものは、レジャーで皆さんが一度は楽しんだことがあるかもしれません。
実はそれに加えて、オリンピック競技にもなっているような種目もあります。
競技としてのカヌーは、11種目(※2)あり、縦にも横にも幅広い活動ができるスポーツです。
小さい子でもできる競技やレジャーもあれば、大人になってから始める趣味のひとつにできる競技やレジャーもあります。

では、そのうちの一つ、「ワイルドウォーター」ときいて、皆さんは何を連想するでしょうか?
激流下り、荒波、ワイルドな感じ……?

ワイルドウォーターっていうのは、一言でいうと「急流をだ―――っと下る」競技です!
動画がこちら

流れに乗ってしまえば、各カヌー種目のなかでシングルでは最速を出すことができる種目です。
200mほどのレースから、5㎞近くも漕ぐレースもあります。
しかも、もしレース中に艇から落ちてしまっても大丈夫!また艇に乗ってゴールまで突っ走ればよいのです。
これは他のカヌー種目ではあまりないルールです。(※3)

そんなワイルドウォーターを始めるきっかけで最も多いのがこちら。
「ほかのカヌー競技(特にカヌースプリント)をやってきたから」

カヌースプリントとは、静水面で直線のタイムを競う競技なのですが、同じような特性を持つワイルドウォーターに転向する選手がいるのです。
特に、世界に目を向けると、世界で活躍するスプリント選手がクロストレーニングとしてワイルドウォーター種目を取り入れていることもしばしばあります。
 
しかし、同じカヌーと言えど、全く違う世界が広がっており、ワイルドウォーターのほうがより難易度が高いと選手の方はいいます。
何といっても難しいのは、川の流れを読むこと。
川には、当然ながら岩があり、川幅の広狭があり、流れの速さ、落差があります。
その流れに乗って、最速でゴールできる「ライン=線」を探す必要があります。
いうなれば、ゴルフのパターみたいな感じですね。
その「流れを読む力」の熟達度合いがそのまま実力にも直結してきます。
経験が浅いうちは、川の流れが読めないため、進みたい方向へ行けないどころか、艇から落ちてしまったり、艇を壊してしまったり。
そんなことも経験しながら、いろんな川で漕ぎこむことが、上達への一番の近道だそうです。

レースの際には、選手たちは、事前に川の横を実際に歩いてみながら、ゴールから逆算して通るラインをイメージしていきます。
そして実際に漕いでみて、そのイメージとのずれなどを修正し、本番に向かいます。

ひとたびレースが始まってしまうと、特に200mのレースなどは本当に一瞬、数十秒で漕ぎ抜けます。
一定間隔おきに選手がスタートをし、続々と観客の前を通っていきます。
ワイルドウォーターは、カヌースラロームと同じ競技場で大会が行われるため、同時開催されることが多くあります。いずれの種目も、1人1人の選手が観客の前を通過していくため、ひとりひとりにスポットライトが当たるショーみたいな時間です!
そんな一瞬一瞬の中に、簡単そうに見えて奥が深いワイルドウォーターの魅力が詰まっています。
  
「面白くて、怖くて、楽しい」ワイルドウォーターカヌー。
カヌースプリント経験者の皆さん、セカンドライフに是非はじめてみませんか?

※1 『レガッタ~君といた永遠~』これはボート部のドラマでした
※2 2018年10月時点に国際カヌー連盟HP記載分
※3 スプリント、スラロームなどでも助けを借りずに再乗艇すれば失格にはなりません

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