一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

カヌースラロームってどんな競技?

「カヌーをやっています。」
「カヌーのことが好きです!」
「カヌーがあれば三度の飯はいりません!!」
皆さんの周りに、そんな方はいませんか?

カヌーとは、いったい何でしょう?
「海や川や湖に船を浮かべて、パドルを使って漕ぎ、船を前に進める」もの。
言葉で説明すると、ちょっとぴんと来ないかもしれません。

頭の中にたくさんハテナがあると思います。
それもそのはず。カヌーやボート、カヤック、カッター、はたまたヨット、水上にはいろんなアクティビティであふれていています。しかも、カヌーの中でもたくさん枝分かれしていて、競技カヌーは11種目(※)もあります。

今日はそのうちの、カヌースラローム種目のことを、ご紹介します!
スラロームというと、リオオリンピックで羽田卓也さんが銅メダルを獲得した種目です。
スラローム艇に乗って撮影した動画がこちら!

カヌースラロームは、カヌー競技の中でも特に「爽快感」が味わえる競技です。

カヌーという言葉を聞いたときに、激流下りをイメージされる方も多いかもしれませんが、けっこうそのイメージに近いです。激流の中で、決められたゲートを、決められた方向にくるっと通って、タイムなどから算出されるポイントを競います。

全国的にみて盛んなのは、東京の御岳や、岐阜県の揖斐川など。
とくに、揖斐川の特設カヌー競技場では、6年前の岐阜国体をきっかけに地元の方も一緒になってカヌーを盛り上げよう!という活気があふれています。

カヌーのシーズンは主に夏。スラローム競技は、ジャパンカップという7戦にわたる大会に参加していくことで年間ランキングが決まります。

10月末に最終戦が揖斐川で開催されていました。
その大会に参加していた方たちの年齢の幅は広く、なんと下は10歳から上は67歳まで!

10歳のミネちゃんに、話を聞きました


「初めてカヌーに乗ったのは幼稚園のときで、ちゃんとカヌーに乗り始めたのは小学1年生からです。今はロール(※2)ができるように練習をしています。ゲートをきれいに通れると嬉しいので、これからは、もっと大きな大会に出て順位を上げていきたいです!」

67歳のナカシマさんにも、お話をお聞きました。


「自分に勝つことが、この競技らしさであり面白さです。40歳前後の頃、手軽に始められる趣味を探していた時に、近所にカヌークラブがあり、カヌーと出会いました。初心者には初心者に合った練習内容や場所で活動を重ね、できることが増えたらステップアップしていける、その連続で今までやってきました。同じ世代の人に進めるとしたら、『カヌーって面白いよ!』と伝えたいです」

お二人の話の中にもあったように、カヌースラロームは、「できないことができるようになる」というプロセスが、ずっと続いていきます。
初心者は、静水で舟に乗れるようになることから練習をし、それができるようになったら次は少し波のあるところでの練習。
そこでも漕げるようになってきたら、今度はちょっと段差のある落ち込みを漕ぐ。
あわせて、漕ぐ技術もいろいろあります。
右を漕ぐ、左を漕ぐ、パドルを立てる、パドルを寝かす、パドルで支える、落とす…。
また、艇をロールさせる、先端を浮かせて回旋する…など体の動かし方も様々。
たくさんのテクニックを身体に覚えさせ、「できない」を「できる」に変えていきます。
引き出しが多くなればなるほど、試合でとれる戦略も増えます。そして、ミネちゃんも話してくれたように、いままでできなかったことが試合でできたとき、水上の気持ちよさも加わり、もの凄く爽快感があるんです!

普段は、船を車の上に乗せ、練習場所や試合会場へ向かうこの競技では必然的に家族ぐるみで活動をする方もいます。それもまたカヌースラロームの特徴ですね。
そのためか、試合会場はとてもアットホーム!
休みの日には片道400㎞をかけて練習に向かう猛者もいれば、大会会場でキャンプを楽しむご家族もいます。また、文字通りカヌー連盟の事務所のドアをたたいて、この競技を始めた方もいます。

そんなカヌースラロームを試してみたいと思った方は、ぜひ各都道府県のカヌー協会にお問い合わせしてみてください!
今回ジャパンカップが開催された岐阜県の揖斐川では、5月頃から体験会も予定しています。
こちらのHPをチェック!
http://gifucanoe.blogspot.com/

揖斐川町にお越しの際は、こちらのお店もぜひ足を運んでみてくださいね!
■みわ屋 創業明治22年の老舗御菓子屋さん
http://ibi-miwaya.jp/
■森本公房 手づくりハム・ソーセージの工房さん
https://morimotokobo.com/

※1 2018年10月時点国際カヌー連盟に掲載分
※2 船を水中で一回転させて起き上がること

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ご支援について

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