一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

【Let’s out on the water!】 パラカヌー拠点★取材

「水上に出てしまえば段差もないので、健常者や障がい者の壁は、ほとんどありません。」

   
そう語ってくださったのは、パラカヌー協会会長の吉田さん。
ご自身も障がいを抱えながら、全国各地にカヌーを運び、パラカヌーの普及に尽力されています。

今年4月、茨城県土浦市のラクスマリーナに、パラカヌーの練習拠点がオープンしました。
パラカヌー協会として、皆さんが集まって練習をできるような拠点を作りたいというのが主な目的で、霞ケ浦のこちらが選ばれました。

ラクスマリーナは、ヨットやボートなど水上スポーツと合わせてBBQも楽しめる施設で、ならばカヌーも、とこちらを拠点としました。東京都内からJRで約1時間の土浦駅から、徒歩約10分ほどという利便性や、駅にエレベーターが付いていることなど、「車いすの方が一人でも来られるような場所」という点を細かく確認しています。
  
拠点には、プレハブの事務所があり、しっかりとバリアフリーのトイレが併設されています。
今回訪れた日は、会長の吉田さん、事務局長の上岡さん、練習に来ていたしおりちゃんとそのご家族、パラリンピックサポートセンターの取材班などでにぎわっていました。
いざ、しおりちゃんは練習へ。パラリンピックサポートセンターの取材班は取材と試乗へ。
その時の様子は、こちらの記事にもアップされていますので併せてご覧になってみてください!

都心から約1時間半! 土浦のマリーナでカヌーを体験

都心から約1時間半! 土浦のマリーナでカヌーを体験

  
そして、私もパラのスプリント艇に試乗させていただきました!
普段乗っていたスプリント艇より、少し重いような感覚がありましたが、あまり大きな違いは感じませんでした。(私が鈍感説はあります……)
パラカヌーの選手は、障がいの状況によって、シート周りにバンドやクッション素材、すべり止めなどを設置します。腰部分を囲うようなシートを使う方もいます。
障がいの状況は千差万別で、まだパラカヌー用の各種用具開発も盛んではないため、皆さんオリジナルで制作されているのです。

他にも、パラカヌーならではといえば、脊髄損傷の方は体温調節機能が働かないこともあるために練習時間に気をつけねばならないこと、船台からカヌーに乗り込む際に体を引きずるため船台が柔らかい素材でできていてほしいこと、など、安全面への気配りはより重要になります。逆に言うと、同じカヌーでも少しの工夫で、水上に出て一緒に活動ができるということだとも思います。

冒頭で吉田会長がおっしゃっていたように、水上に出てしまえば、自分の体の一部のように艇を操って、漕いでいってしまいます。
しおりちゃんも、小学生の大会に出場した際、陸上では距離があったものの、水上では、同じレースに出る子たちに話しかけてもらったのが嬉しかったと話してくれました。

今、パラカヌー協会の皆さんはさまざまな場面でメディアに出て行ってくださっています。
つい先日も、スウェーデンで開催された国際フォーラムにおいても、パラカヌーの魅力、日本のパラカヌーが目指すところなどを丁寧に語っていらっしゃいました!その時に話された内容は、障害者カヌー協会のFacebookページで見ることができます。

非常に胸が熱くなるような内容です。
 
前回の大会から、パラリンピックの正式種目になったことも大きいので、東京パラリンピック、そしてその先に向け、パラカヌーの認知が高まり面白さに気づく人が増えるよう、競技人口が一人でも増えるよう、こうしてカヌーホームもサポートさせていっていただけたらと思っています!これからも応援しています!

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ご支援について

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