一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

富山県 取材(白岩川にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.41 富山県】

スプリント 上市町カヌー競技場(早乙女湖カヌークラブ、上市中学校)、白岩川(水橋高校)
スラローム 富山ジュニアカヌークラブ

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『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などを世に送り出した細田守監督の出身地である上市町。
先日、取り上げさせていただいた細川さんご兄弟や松崎さんの故郷です。
上市町は、映画に出てくるように山々に囲まれた緑が映える町です。「森林セラピー」なるものが体験できる場所も点在します。

そんな町を抜け、どんどん山に入っていったその先に、早乙女湖があります。
富山県上市カヌー競技場として、トレーニングルームの設備も整ったこちらの湖では、稲田さんが指導をされる早乙女湖カヌークラブの小学生や、高木さんがご指導をされる上市中学校のカヌー部が練習をしています。
電波が届かずドコモ以外の携帯が圏外になってしまうのは、ご愛嬌。冬は積雪があるため、立ち入れなくなります。そのため冬場以外の練習を集中して行っているのです。

今回は、早乙女湖の水量が少なくなっていたため、水橋高校が練習する白岩川での練習に伺いました!
こちらは、以前少しお邪魔したように、水橋高校の生徒さんが学校の専門体育の授業や放課後、休みの日に練習をする艇庫があります。
小学生の練習艇は、水橋艇庫横に組んであるラックに保管し、使用しています。
             
早乙女湖カヌークラブには、常に小学生が数人所属しています。
皆さん、仲がいい友達に誘われて、あるいは親戚知人に紹介されて、という形でカヌーと出会うのだそうです。
この日も、小学生の3人が、その親御さんたちが見守る中で500mダッシュを行っていました。

中には、まだ始めて数回目の乗艇だという男の子もおり、サッカーの練習と両立させながら来ているんだそうです。
これまで、水橋高校から全国に名を馳せる選手たちが輩出されていることなどもあり、地元ではカヌーの練習に対して温かいまなざしを向けられているようです。

もともと、大学時代より野外教育の指導に携わっていた稲田さんは、山梨県の山中湖や河口湖でできる水上の活動として、カヌーに注目をしました。
そんなふとしたきっかけでカヌーと出会い、富山で国体が控えていることもあわさり、県内の中学校でカヌーの指導に5年間携わることになりました。
当初の生徒の一人が、現在は兵庫県の芦屋高校で指導をされている藤樫先生ですが、稲田先生の思う以上にみなさんぐんぐん成長していったそうです。
そして、富山国体は富山が優勝するなどカヌー選手たちも大活躍で終えることができました。
再び小学校の教師に戻った稲田先生は、地域の小学校でカヌー体験を実施したり、こうしてカヌークラブの指導に当たったりとお忙しい日々を送っていらっしゃいます。

小学生の指導に当たって心がけているのは、カヌーを好きになってもらうことだそうです。そして、自分のタイムがちょっとでも伸びたときに喜びを感じてもらうことが大事だと考えているとのことでした。
そのため、厳しく指導をしていくというよりは、水遊びなども取り入れ楽しく活動することを心がけているそうです。そして、自分の仕事と両立しながら、この規模で活動を継続していくことを、今後も考えています。

今後、水橋高校が統合されてしまうことにより、部活動の存続や練習拠点をどこに置くかなど問題や課題は山積みです。

  
しかし、富山にもカヌーを愛する方がたくさんいらっしゃいますし、カヌーホームもあわせてひきつづき応援させていただきますね!

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