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徳島県 取材(那賀川にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.39 徳島県】

スプリント・スラローム・ワイルド   那賀川

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阿波踊り、鳴門の渦潮、すだち……などで有名な徳島県。

徳島県は、スラロームの発展を軸に、昭和49年にカヌー協会が発足されました。昭和50年に全日本SL・WW 選手権大会が開催されたのを皮切りにポロ日本選手権SL・WW国体・日本SL・WW 選手権など主要な大会また日本ジュニアSL・WW選手権を第1回~10回まで開催したジュニア大会発祥の地でもあります。鷲敷ラインと呼ばれる那賀川の渓流で、スラローム、ワイルド各種目が練習・大会開催できる区間があります。また、上流の川口ダムではスプリントの練習が出来る環境があります。
山あいを縫って流れる川なので、水量の変化が激しい分、大雨等の影響を受けることも少なくありません。
しかし、自然が作り出した流れの形状や、河原の石などで作り出される地形はとても美しい景観となっています。
鷲敷B&G海洋センターの近くには、ロープウェイもあり、上った先には四国八十八か所巡りの21番目、太龍寺へとつながります。
  
そして、川口ダム湖近辺に、今年の春、新たに艇庫が完成しました。


先の東京オリンピックにも向け、海外との連携を深めており、リオオリンピックメダリストも在籍するドイツニーダーザクセン州カヌー連盟との相互交流を行っています。
その影響もあってか、湖岸にたたずむ艇庫は、真っ白な建屋に赤いラインが入ってどこか西洋風。
1000mコースや護岸整備も徐々に進んでいるようです。今後、スプリント合宿地として整備していきたいと考えています。
ここの艇庫を使用するのは、小学生や中学生のジュニアの子たちや、高校生が中心。
高校は、県内に唯一カヌー部がある那賀高校の生徒たちが練習に励みます。学校があるのは15kmも先の場所ですが、10名ほどの部員が頑張っています。

現在、ジュニア指導に当たってくださる山西さんは、カヌー歴が早30年以上。子供のころにカヌーができる環境で育ち、高校時代は那賀高校のカヌー部員でした。那賀高校は、当時、全国で唯一スプリントだけではなくスラロームの活動もしているカヌー部でした。
今はスラローム部がなくなってしまったことなどもあり、自身の幼少期のような環境を復活させようと、現在、尽力されています。
その点やスプリントやスラローム、あるいはカヌーポロなどの種目同士がずっと身近にあったこともあり、これからジュニアの育成に各種目の良さを一緒に生かせないかと模索中なのです。
 
この日は、あいにく雨と雷がなかなかやまない日で、集まった10人ほどの子供たちは、もうカヌーに乗りたくって乗りたくてうずうずしていました。
やっと、乗れるとなると、スラローム艇や普及艇などに乗って、エスキモーロールの練習をしたり、テクニック練などを楽しみ、ご満悦の様子でした!
今は、夏の体験会の延長で毎週末こうして活動をしているそうです。新しい艇庫とともに、さらなる歩みを進められることを応援しています!

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