一般社団法人カヌーホームは、カヌー愛好家からトップ競技選手まで、すべてのパドラーを応援します。

和歌山県 取材(文里湾にて)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.30 和歌山県】

スプリント      文里湾(田辺カヌースプリントクラブ)
スラローム・ワイルド 北山川

 

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大阪を経由し、和歌山県に向かって、電車に揺られること3時間(from 名古屋)。
熊野古道の入り口に近い紀伊田辺駅にて降り立ちました。

和歌山県のカヌースプリント競技練習にお邪魔しました。
和歌山県には、高校生がたくさん練習をしており、年の瀬になると近畿の他県からの合宿も組まれます。
比較的寒くない環境のため、大勢の選手でにぎわいます。

    

 

そんな活況を呈している和歌山県ですが、遡ること今から約30年。
近畿の中でも最も初期にカヌーを盛り上げていった地区です。
大学からカヌーを始めたという入澤先生が、縁あって和歌山県に就職し、田辺地区のカヌーは発展に向けスタートしました。

当時赴任先の(旧名)田辺商業高校(現神島高校)に部活動を創りました。
そのときの生徒だったのが、谷地先生。
今現在に至るまで、和歌山県で教員として和歌山県の指導を牽引されています。

また、当時のOBの方々は今でも大会運営等に関わってくださっており、とてもうれしいことだと入澤先生はおっしゃっていました。
カヌー部の指導を経年的に続けられていく中で、谷地先生や他県からの堤先生らの協力も長く、更に選手やOBOGを輩出していきます。
また、先日取材をさせていただいた阪本直也選手に始まり、成年の選手も戻ってきて活躍をしています。
そしてまた指導者に、つながっていきます。

  
一つ、転換期となった出来事があります。
それは、10年ほど前に、神島高校の艇庫が今の練習拠点に引っ越してきたことでした。
その時に、発足間もない田辺工業高校と共に練習を合同で行うようになったそうです。
こうした出来事をきっかけに、まとめて「田辺カヌースプリントクラブ」として活動を開始されたそうです。

また、徐々に活動に厚みがでてくることによって、県としての成績につながり、強化費につながり、保護者会のサポートや地元開催の国体などもありうまく回ってきているということです。

このように活動をすることによって、メリットは大きいようで、全体の人数が大きくなるため、試合の移動がかえって楽になったこと、神島高・田辺工業高どちらかの先生が会議などで現場に行けなくてもどちらかの学校の先生が練習を指導することができること、競い合う者が増えて練習ができることなどがあるそうです。
また、カヌー部がない高校の生徒も一緒に活動が可能であったり、最近では中学生も一緒に練習をしたりしているそうです。
50人規模での活動となり、指導の幅が難しいところもあるようですが、和歌山県としては「カヌーが好きな子が多い」ことはよく感じるそうです。
結果、大学で続ける子や、OBOGとして再びカヌーに関わる方が多いのだそうです。

最終的には、子供も学生も成年もマスターズもいろんな世代の方がカヌーに親しめる環境となることを目指していると言います。
今では、教え子のお子さんが入部するほどになってきた田辺のカヌークラブ。
次なる時代に向け、現役選手が、成年の選手や指導者がまたこれからの和歌山県カヌーを創っていくことを応援しています!

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ご支援について

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