カヌー界リレーインタビュー! 第6弾

「カヌー」というつながりで、皆さんのお話のバトンをつないでいます。
和歌山でワイルドウォーターカヌーを漕ぐ選手に始まり、現在6人目。
今回はなんと!沖縄県は西表島にて、カヌーに関わっている方にリレーがつながりました。
西表島というと、日本列島の端っこの方。とてもざっくりというと、東京と西表島の中間地点あたりに鹿児島県があるくらい、南西に位置する島です。もう70㎞ほど西へ行くと、日本最西端の島、与那国島にも行けます。11月でも、晴れた日には海に入れるくらい暖かい南国の島です。
前回、一歩さんこと萩原達也さんからリレーをつないでもらったのは、ここ西表島でガイドをされている清水孝文さん。
清水さんはこれまた真逆の端、北海道出身です。
小さい頃、家族でキャンプにいき、カヌーを漕いだり、自然に触れたりしたことがきっかけで、自然が好きになり、北海道でカヌーのガイドの仕事を始めました。
北海道は、知床の湿原に始まり、シーカヤックの聖地のひとつに入るくらいカヌーが盛んです。カヌーに乗って魚釣りをしたり、野鳥を観察したり、さまざまなアクティビティが豊富です。とはいっても、北海道。カヌーができる期間は限られており、5月から10月頃。実際にはまだカヌーに乗れる時期でも、寒いだろうからと閑散期に入ってしまうのも早いそうです。
そのため、もう少し南でカヌーができるところ、またご自身の趣味でもあるサーフィンもできるところはないかと探していました。
そして、出会ってしまったのが西表島。こんなにも南まで来るつもりはなかったそうですが、実際に来てみると、ほぼ年中カヌーなどの水上アクティビティができました。南国ならではの自然に囲まれた環境にはまってしまって、はや10年。
「競技カヌーとは違うところが多くあるかもしれません。まずは、島のいろんなところをカヌーで漕いでいって、景色がきれいな場所や西表島ならではの生態観察が出来るところを見つけておきます。そしてその日の天気やお客さんの体力や希望に合わせて、見に行くコースを考えます」
この日連れて行ってくださったのは、海のコース。
11月には珍しいですよ、とおっしゃっていたくらい晴れ渡った風のない朝。
だんだん気温が上がるのを感じながら、クローズドデッキのシーカヤックで海に漕ぎ出しました。透明度の高い海の中を覗くと、熱帯魚が泳ぐ姿がよく見えます。
だんだん水深が深くなり、底が見えなくなってきたと思ったら、またふと海底まで見通せる場所に来ます。海底にはサンゴが広がります。さらに、沖に艇を進めると、ウミガメの巣のちょうど真上というポイントから、海底に眠るウミガメが見ることができます。
このウミガメたち、1時間に1回呼吸をするために海上に一瞬姿を現すのですが、急にひょこっと首を現し、「ブファッ」と、銭湯につかるおじさんよろしく、気の抜けた息継ぎをしてまた海中へと戻っていきます。カヌーに乗っている自分たちの真下を泳ぐ姿も見ることができます。
前回の一歩さんがインタビューでおっしゃっていた「カヌーに乗らなければ見えない景色」のひとつと言えるでしょうね。
競技カヌーとはまた違うものを見ることができるレジャーカヌー。
清水さんにとってカヌーの一番の魅力とは……
「水面との距離の近さが魅力です。先ほどのウミガメの様子も、モーターボートだったら、声もかき消されてしまうし、ゆっくり見ていることもできないので、カヌーで漕いできたからこそ見ることができる景色のひとつと言えるかもしれませんね。」
カヌーのみならず、トレッキングのガイドもされている清水さん。
四季折々の移り変わりがある自然の中で、よりたくさんの経験ができる秘訣を教えてくれました。
「20代のうちにたくさん歩いて、運動をしておいたほうがいいと思います。基本的に自分のことは自分でするというのを大事にしたいと思っていて、若いうちに体をたくさん動かしておいたら、いくつになっても外で遊べる幅が広がります。」
最後に、これからについて、こんなことを語ってくださいました。
「西表島に住んで10年経ちますが、それでも新しい発見や魅力があります。見きれないほどの自然を、これからも楽しんでいきたいと思っています。」
清水さんがガイドをしてくださるツアーが気になる方はこちらから是非ご覧ください!
そして、次にリレーバトンを回してくださるのは、この方!
「西表島で海を案内できる数少ない女性シーカヤックガイドの方です。カヌー競技をやっていたからか綺麗なフォームで漕ぐ姿が印象的でした!沖縄の海神祭での爬龍船競漕(ハーリー)でともに優勝を勝ち取ったメンバーであり、その中では唯一の女性。男顔負けの漕ぎっぷりと根性の彼女は、西表にいた頃は全身が真っ黒で、暗がりでは歯だけが白く輝く元気で笑顔の素敵な方です!」
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