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大阪府 取材(箕面学園高校)

【カヌー競技地を訪ねて、日本一周!vol.27 大阪府】

スプリント 芦屋浜(箕面学園高校)

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大阪府は、実は意外にもカヌースプリントに取りくむ高校は1校のみです。
そして現在、部員は4名。
3年生の女の子と、1年生の男の子が3名。

学校は、箕面駅から徒歩10分ほど山に登った住宅街の中にあります。
敷地内には人工芝のグラウンドがあり、敷地外に野球場を整備しているところだそうです。

学校から練習場である芦屋までは電車や車でも1時間以上はかかるため、平日はなかなか乗艇練習に向かえないため、学校でトレーニングを行っています。
現在顧問をつとめる齊藤先生も、こちらの学校出身です。
齊藤先生が在学当時から、カヌー部は人数が少ないほうだったそうですが、今は特に少なくなっているのだとか。
また全校としても現在部活に所属する女子はカヌー部の3年生の子のみだそうです。

齊藤先生自身、高校から引き続き大学でもカヌーに取り組みましたが、高校のカヌー競技時代に燃え尽きることがなかったから続けられたし、続けてよかったとおっしゃっていました。
だからこそでしょうか、齊藤先生の想いとしては、カヌーがで速くなること以上に、3年間で人として成長してほしいという想いが強くあるそうです。
今の3年生の女子選手が、最初カヌーを始めたときは、学校での生活態度や部での練習の取り組みについてかなり叱ることも多かったそうです。
長い時は1か月近く、冷戦が続くこともあったのだとか。選手が部員一人になってしまった時期もあり、まさに一対一で向き合う日々でした。
 
一方、選手自身からもそこに対する想いをきくことができました。
1年生や2年生のころは、齊藤先生のお話の通り、もうものすごく叱られたそうです。
しかし、自分が悪いなと思うこと多く、改善していこうと考えました。
何より、カヌーを始めたときに、「何があっても辞めずに最後まで続ける」と決めたから、部員が一人になろうが、練習がなかなかできなかろうが、今も日々練習を積み重ねています。
サッカー部や柔道部に混ざってトレーニングをする日もありました。それで周りから頑張ってねと言われると励みになっていたのだとか。
女子カナディアンの彼女は、大会に出ても漕ぐ本数が少ないので、試合経験を積むために齊藤先生があちこちに連れて行ってくれたことや、練習のときも一緒に漕いでくれたことが嬉しかったと言っていました。
 
そして、彼女はこれからもカヌーを続ける決意をしていました。
憧れの女子カナディアン選手がいる関東の大学へ。親元を離れることにもなりますが、もっと速くなりたいとかカヌーを好きだという気持ちが後押しになっています。
そういう勇気を持てるのはすごいと齊藤先生もおっしゃっていました。

さてこれからは、そこに続け!という1年生です。
齊藤先生と箕面学園高校の選手たちのあゆみはこれからも続きます!

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